第97回箱根駅伝~個人的区間配置論~

お久しぶりです。やはり学校があると、ブログを書けるほどのまとまった時間は取れず…ここでは、ブログ執筆のリハビリを兼ねて自分が考える第97回箱根駅伝区間配置をまとめてみます。異論は受け付けます。それではいきましょう!

赤字は個人的に思うキーマン、または配置論をプッシュしたい区間で、文章中ではアンダーラインで強調しています(各校3人)。

 

目次

青山学院

𠮷田④~中村②~神林④~佐藤①~飯田③

高橋③~竹石④~岩見④~近藤②~湯原③

 向かい風予報も結局大したことがなさそうなので1~4区は全日本終了時と似た構想でいきます。スピード型エースの𠮷田・神林選手で先手を打ち、その間の中村選手は他校エースに小判して67分半で耐えて欲しい。そのなかで4区で先頭に立ち山に突入するのが理想で続く5区は飯田選手、万全でないなら脇田選手。飯田選手に関してはマメを作った出雲がきっかけで学連記録会まで万全ではなかった4年次の下田選手と重なる部分を感じていて、なんだかんだ71分台ではまとめられるかなと。そして7区に周囲の予想を覆す竹石選手を投入。監督が重要視する区間で、しかも監督からの信頼が絶大な竹石選手はアップダウンに強いのでうってつけなはず。今年はここに原マジックが炸裂すると見る。4区と7区は逆とも悩んだ。9区には近藤選手を抜擢。ここ2年は𠮷田・神林選手とスピード型エースが翌年度飛躍するきっかけを作った区間で彼も続けるか。10区は新号選手と迷いましたが、アンカーまで混戦となると読んでいるようなのでラスト絞れるスピードをとって湯原選手の続投で。駅伝では自分も周囲ももどかしい走りが続いていますがなんとか打破してくれ…!

 

東海

塩澤④~名取④~石原①~長田③~西田④

佐藤②市村③~濱地②~本間③~米田④

  3本柱ががっちりと確立されている東海は往路優勝が悲願達成への絶対条件。1区から惜しまずに3本柱の一人、塩澤選手で流れを掴みにいく。そうなると2区名取選手も不動で、ここまでで先頭または小差で3区につなぎたい。3区は全日本4区爆走の石原選手が下りが得意ということで適任か。4区が唯一穴と思われ、長田選手は全日本6区区間新ではあるが、そのときよりも相手は格段にレベルアップする。どこまで走れるか?そこを凌げば西田選手の有終の美で締められる。しかし、ここまで成功したとしても復路の出だしで躓いたら元も子もない。対策が遅れているという6区と絶対的な存在がいない7区でどこまで粘れるか。なかでも市村選手には持ち味を出せる区間で一つ全日本のリベンジを果たして欲しい。8区は上りが得意な濱地選手、9区では大器の本間選手に優勝争いを託すが、8~10区は悪くても区間6位ではまとめられる選手を揃えられるはず。彼らに更に区間順位を上げられるだけの上積みがあるかどうかも総合優勝に向けてカギになる。

 

國學院

臼井④~藤木③木付③~中西大②~殿地③

島崎③~徳備④~伊地知①~河東④~高嶌④

 藤木~中西大と1区・2区を並べることも考えたが臼井選手がいるのがとても大きく、トータルでまとめていける配置を考えられた。まずポイントとなるのがエース区間2区。藤木選手がチームのエースであるが、全日本7区がやや不発だったのはシード落ちにも繋がってしまった。箱根でもエースの浮沈がチームの命運を大きく左右する。続く3区は前任者青木選手がとても安定していてここ2年の躍進を大きく支えたが、木付選手はスピードに乗っていけるか。4~6区は明確に稼ぎどころにしたい区間で、順位のジャンプアップと後続への貯金づくりを一手に担うのが至上命題。そして復路のキーポイントを7区に据えるか、はたまた9区か。自分は後者と踏んでいて、そこに最後の柱河東選手を投入して攻める。よって7区では初登場の4年生に踏ん張ってもらうことになるので、スピードもあり全日本6区を争った徳備選手を抜擢する。上りへの適性を見せる伊地知選手で間を繋ぎ、10区も4年生で締める。誰でも同じくらい走れそうだが、前回最後の最後でメンバー争いに敗れた高嶌選手が快走できれば感動ものだし、そうなって欲しいという願望。

 

帝京

小野寺④~星④~遠藤③~鳥飼④~細谷③

北野②~中村③~小野①~増田④~橋本③

 前回の1~3区が健在で、序盤から攻められる計算が既に立っているのが強み。1・2区は更にパワーアップした2人で前回以上の好発進を決めたい。全日本で振るわなかった”湘南の風”遠藤選手の状態が気がかりだが、完全復調できていれば60分台も狙える大砲になる。4区は好条件ではなかった学連記録会でほぼ自己記録の小野選手を抜擢することも考えたが、往路3位を狙いにいくことと、全日本3区の快走を受けて鳥飼選手で更に攻めることを選択した。そして鬼門の山となるが、ここの浮沈がかなり総合順位に響くと思う。両方好走なら4強崩し、両方失敗ならシード落ちも今年ならありえる。上りは本人が志願していて一番基礎走力があると思われる細谷選手に託し、下りは未知数なエントリー選手から北野選手で。悪くとも区間10位前後で凌ぎたい。ここまで流れれば7区以降で再度反攻できる。2年連続7区の中村選手で流れを整えて、来年度はエースだろう小野選手が8区、9区に全日本6区3位の増田選手、10区に28分台の橋本選手が残るのが強力。

 

東京国際

宗像②~イェゴン②~丹所②~内田④荒井④

林①~芳賀③~加藤④~佐伯④~熊谷④

 1区から主力を置きたいとも思ったがイェゴン選手だけは別格で全てをひっくり返す力があるので、1区は宗像選手で先頭近くとまではいかずともある程度まとめてもらい、3区丹所選手で更に攻めるオーダーにした。ポイントとなるのが4区内田選手。チーム内で世代ナンバーワンのスピードがあるし、全日本3区も箱根往路の布石でしょう。上級生としての意地に期待。平地の戦力が他シード争い校に劣るため、望みを懸けたいのが山。5区は激坂王チームトップの荒井選手がどこまで走れるか。6区は本人が希望している林選手で。山をうまく走れないとシードはちょっと難しくなるか。芳賀選手は故障明けということで負担の少ない7区に回したが、順調に練習できていればもうひと稼ぎまで狙っていきたい。8区以降は4年生が入って締めくくる。まず加藤選手が上りを活かす8区、次の佐伯選手には前回箱根4区と今年の全日本7区を経験したことを活かしたまとめる走りに期待、そして最後に起用が確実視されている熊谷選手と適材適所で組んでいけるはず。

 

明治

児玉①~加藤②~小袖④~長倉④~櫛田②

前田④~手嶋③~富田②~金橋③~大保④

 一番の焦点は鈴木選手が起用されるのかどうか。記録会のDNFの仕方、またその後のインタビューでは”合宿中はジョグしかできなかった”とのことでこれは良くないような…ここでは鈴木選手を外してオーダーを考えます。(当然起用されるに超したことはありません)ここでキーマンに挙げるのは鈴木選手抜きで考えることで想定選手が変わったところ。1区は全日本からの続投となる児玉選手、2区は2年連続の加藤選手。記録会の出来はちょっと気になりますがロードで大きな+αが出る選手なのでそこまで心配することはないと踏む。3区小袖選手で攻めに転じ、4区は選手たちが口々に調子のいいという長倉選手に託す。4年分の爆発を見れるか。5区の代役には櫛田選手を抜擢、代役も準備しているということでしっかり繋いでいきたい。区間賞候補の一角となる6区前田選手で復路を好発進したのち、7区にエースの一人である手嶋選手を残して更に攻めていく。8区以降は傾向に則った3人を選んだが誰を起用してもしっかりとまとめられると思うし、優勝争いにおいて大きな強みになる。

 

早稲田

井川②~太田③~中谷③~鈴木②~吉田④

北村①~千明③~辻①~山口③~宍倉④

 今回は中谷選手の1区は卒業、3区でスピードに乗って貯金を目論みたい。代わりとして有力な井川選手はハイペースとなっても戦える力を今年度つけてきた。2区は太田選手と鈴木選手で争い、4区にもう一人が入ると読む。太田選手は日本選手権を経ての箱根となるが、他校のエースに対抗できる公算がより高いのは太田選手か。鈴木選手の全日本7区は故障明けで、更に上がっていれば4区で稼げる存在のはず。5~8区の人選は吉田・千明・小指・辻選手の状態が不透明で不安材料に感じる。しかし、5区は吉田選手の意地が見られそうで、6区は希望者北村選手に託したい。千明選手も故障明けとなるがその後の経過は順調そうなので負担の少ない7区で、あわよくば稼げる状態まで持って行ければ。8区は例年1年生の登竜門となるが4強を相手にするなら耐えどころになりそう。故障明けの辻選手か、諸富・菖蒲選手で粘りたい。最後2区間に28分20秒前後の山口・宍倉選手が残り、最後の切り札となる。宍倉選手が繰り広げる順位争いが優勝争いならアツい。

 

駒澤

加藤④~鈴木①~田澤②~小林④~伊東④

唐澤①~花尾①~山野②~酒井②~石川③

 まず2区の人選だが、4年生で2区初出走は近年無いこと、田澤選手の適性、また脇を田澤・加藤・小林選手で固められることから気負いすぎずに走れるかなと判断して鈴木選手で十分いけると踏んだ。4年連続2区を務めるエースの一歩目となることに期待。しかしそのためには、前回出遅れた1区の働きも大事になるので加藤選手できっちりと秒差で繋げたい。3区田澤選手には60分台の期待がかかり、ここで是が非でも首位に立って逃げ切るのが優勝争いにおいて必須となるか。4区の小林選手で流れを加速できる算段は立つが、山の2区間が優勝争いを大きく分ける。アドバンテージは奪えなくてもブレーキのない走りで貯金を守りたい。伊東選手は前回もそこまで悪すぎたわけでもないし、今年度は調子を上げているのでリベンジできるはず。また6区は全日本期から試合出場がない唐澤選手がじっくりと準備しているだろう。7区以降は穴がなく繋げる布陣となり、特に酒井選手には稼ぐ走りにも期待できる。結局1年生の起用は3人、2年生以上が箱根の距離では立ちはだかりたい。

 

創価

葛西②~フィリップ②~原富④~福田④~三上③

鈴木④~濱野②嶋津③~石津④~永井③

 4強+6の部分に割って入る有力候補。目標達成のために1区は葛西選手で滑り出すのが理想。非公認で28分40秒を切っているので大遅れすることはないはず。2区は次代の留学生フィリップ選手が担うが、上りもいけることから前回よりも1分の上積みを計算できるのが強みとなる。3・4区は2年連続の起用となるが、特に福田選手で大きなアドバンテージを築けるのが5区三上選手と並ぶ最大の武器。1区でもいいが、4区なら60分台を狙えるか。そして三上選手は次代山の神の有力候補となる柱。平地走力も申し分なく、2年越しの山上りに満を持して挑める。6区鈴木選手も2年越しの出走となり、ポイントの7・8区へ。監督によれば嶋津選手をこの2区間のどちらかに置ければチームとして層の厚みを作れたことになるとのこと。目のことを考えたら8区が有力か。彼と9区続投できたら稼ぎどころになる実力者石津選手を挟む7区と10区は誰が入っても横一線となりそうな印象で誰を起用するか。自分はポテンシャルを発揮してほしい濱野選手と永井選手に期待します。

 

東洋

西山④松山①~𠮷川④~前田②~宮下③

腰塚③~児玉②~佐藤①~蝦夷森③~大澤④

 まず悩むのは西山選手の起用区間。自分が制御できないほどの超ハイペースになるときついのかな…と思いつつ、東洋の1区は主力が主導権を握りにいく区間、結局は西山選手しかいない。今回も彼にチームの命運が託されるが、彼で駄目なら仕方ない。学生陸上の最後の最後に悔しさを全て晴らす快走をできるか。2区は未来のエース松山選手。1区の出来で大きく結果が変わりそうだが、1区2区とうまく凌ぎたい。3区の𠮷川選手から5区宮下選手までは波状攻撃で一気に戦局を挽回することが求められる。1・2年次の調子を取り戻した𠮷川選手が強いのは記憶に新しいし、宮下選手には最大の稼ぎどころとしてのプレッシャーを乗り越えて69分台なるか。復路の出だし6区も及川選手が外れたことで不安な区間、ここはブレーキ無く凌いで上位争いに踏みとどまりたい。7区児玉選手は来年度以降は絶対的スターターとなるためにまずここでデビュー、8区以降は他校と互角以上のメンバーが揃えられる。復路メンバーの層の厚さはかなり出てきたので、本当に往路、特に1・2区さえ…といったところ。

 

順天堂

三浦①野村②~清水④~西澤②~津田③

牧瀬③~伊豫田②~石井①~吉岡③~原田④

 1区は三浦選手、と断言したいところだが傾向的には考えづらいのですごく迷った。近年はロード型の選手を起用して耐える走りを目指すことが多いので。今年は西澤選手と思ったが、監督が明言までするということは高速化を受けてシフトチェンジしていこうという意思の表れだと解釈して、順当に1区三浦選手、2区野村選手とした。ここまででどの位置につけられるか。3区にはスピードを活かせる主将清水選手を持ってくる。空いた6区は先日の関東10マイルを走らなかった3人のうちの1人、牧瀬選手が入りそう。残り2人が津田・矢野選手だが、津田選手は激坂王チームトップでありすんなりと5区、矢野選手が山のバックアップと考えるとつじつまが合う。4区は1区候補でもある西澤選手、7区伊豫田選手、8区石井選手は適性を活かした配置であり、今年の復路の順大は吉岡・原田選手に締めてもらう。原田選手は前回裏の1区で早々に遅れてしまったが、タイム的にはキロ3分を切るペースで押せていることから今回も上手く刻んでいけるはずだ。

 

中央

吉居①~森凪③~三浦③~千守②~畝④

若林②~三須④~中澤②手島③~川崎④

 往路平地の4人は順番が違えど吉居・森凪・三浦・千守選手で決定か。それだけこの4人はチーム内で際立つ存在。焦点となるのが吉居選手の配置で、1区か3区か。自分はハイペースに高確率で対応できることと、ラスト抜け出して区間賞争いに加わり好位置で繋ぐことに期待して1区を選んだ。2区には前回のリベンジを期する森選手。他校も強い区間でどこまで走れるかはその後にも大きく影響するのでとても大事な区間、意地でも食らいついていきたい。3区は2年連続の三浦選手で前回よりも1分以上の上積みに期待できるか。4区千守選手は急な復調を遂げ、1区は不安でも自分のペースで刻むなら十分戦えるはず。絶大な信頼を寄せる山は楽しみなところで、前回よりもどこまで伸ばせるか、そしてどの位置で芦ノ湖に辿り着くか。7区に”中砲”三須選手、10区の川崎選手は頼もしい復路の柱になるが、矢野・大森選手が外れた8・9区は新戦力に頑張ってもらわないといけない区間になり、どこまで粘れるか。池田選手が起用できれば大きいがその復調度合いは?

 

城西

砂岡③~菊地④~菅原④~宮下③山本唯①

山中①~藤井②~山本樹①~梶川④~雲井④

 往路の序盤3区間はもはや不動だろう。砂岡選手には積極性があるし、菊地選手の覚醒は67分前半も見据えられて頼もしい。菅原選手が全日本では調子を落としている感じを受けたがその後はレースに出ず、じっくりと整えているか。どうしても3本柱とそれ以降が空いてしまうのが課題で特に4区~6区は後方からの襲撃に耐えることが強いられる。ここでの後退をいかに最小限に抑えてシード争いに持って行けるか。4区は全日本でも4区の宮下選手、展開はなかなか読めないがレース中にしっかりと判断してベストなペースを刻んでいきたい。次ぐ5区は山本唯選手、全日本では7区と監督の期待値も高くここでもう一つ殻を破れるか。6区は分からないが山中選手にはポテンシャルを発揮してほしい。その後も8区までは下級生が粘ることになるが、最後に上級生を残してまとめていく。梶川選手は全日本は上手くいかなかったが予選会はチーム4番手の実力者、雲井選手は2年次から台頭していて最後を締めるにはこの2人が相応しいはず。

 

神奈川

西方③~井手④~呑村③~川口③~小林篤①

高橋①~宇津野①~佐々木①~北崎④~安田③

 こちらも事前記事によって区間配置が変わったところ。井手選手は4区を希望しているとのことだが、3区・5区と上手くまとめた総合力がチームでも随一だと考えると2区に抜擢したい。西方選手1区は固定として、前回よりも好位置で繋げるか。呑村選手が予選会チームトップであるが、スピードランナーという印象で今回は2区よりは1区か3区で突っ走って欲しい。監督が往路は上級生で固めるということで4区は裏区間経験者の川口選手をつぎ込んで勝負していく。しかし5区は希望している1年生の小林篤選手。北崎選手の可能性もあるようだが、これだと同級生井手選手をわざわざ降ろす意味が無くなるのでは?と。100回大会を見据えるなら、もし今回結果が乏しくなかったとしても数年かけて現在の下級生のなかから絶対的なクライマーを育成してほしい。北崎選手については故障明けということもあり、2年次好走の9区が適任だろうか。往路に上級生が集中した分復路は下級生が中心となる。結果5~8区が1年生となるが、復路の3人は予選会で結果を残しているので自信をもって配置できるか。

 

国士舘

山本①~ライモイ③~荻原③~清水拓③~清水悠②

曽根④~長谷川③~三代③~木榑③~孝田④

 ハーフ59分台を持ち、区間記録更新も視野に入るエースライモイ選手を活かすために1区の出遅れと、3区の後退をなるべく避けていきたいチーム。1区は年間ずっと好調な実力者山本選手に託したい。3区には1万29分フラットのエース格荻原選手、前回よりも力を付けた今回は違ったイメージで臨めるはず。次の4区・5区は今回もW清水で繋いでいく。まず、4区の拓斗選手は予選会62分台とロードではエースと呼べる存在、ここであれば自分のペースできっちりまとめられるはず。5区の悠雅選手は前回から5区を希望していていよいよ出陣となるか。6区曽根選手は国士舘のもう一つの武器。添田監督就任後初めて復路繰り上げスタートを回避できたのも6区の快走があってのこと、そしてメンツを考えると今回は区間賞候補になる。ここで前に出て、7区以降を優位に進めらていきたい。7区に長谷川選手を残せた後、8・9区には今季躍進した三代・木榑選手の3年生が繋ぐが、特に木榑選手は往路も担える存在で楽しみな選手。10区は前回結果を残した孝田選手で締めくくる。

 

日本体育

岩室④~池田④~藤本②~大内宏③~福住④

盛本②~菅沼④~名村②~野上④~嶋野④

 1・3区には岩室・藤本選手のどちらかが入ると思うが、岩室選手を全日本から続投して1区に。先頭付近は難しいとしても、前後に他校が点々といる位置、エース池田選手が前を追いやすい位置で繋ぐことが至上命題となる。池田選手には流れを変えるとともに、67分前半を期待したい。3区に入る藤本選手で更に前を追っていきたいところ、ここでシード圏内に入れていることが必須だが果たして。3本柱を使い切る4区からは耐えどころになるが、まずは大内宏選手。予選会好走、全日本7区、28分台と実績も十分で前回よりも上積みを望みたい区間5区は以前から希望している福住選手が満を持して上り、秘密兵器となる爆走ができれば最高。6区は前回もエントリーされていた盛本選手で繋ぎ、大事な7区は全日本4区10位と粘った4年生菅沼選手。8区抜擢の名村選手を挟んだ後、9・10区も4年生が締めて欲しい。前回の悔しさをバネにして更に力を付けた野上選手のブレイクスルーを最後に見られるか。嶋野選手も28分台をマークし、主将として10区をまとめるはず。

 

山梨学院

瀬戸④~森山④~松倉③~オニエゴ③星野②

日影④~坪井③~新本①~渡邊③~遠藤④

 まず、オニエゴ選手についてはエース区間で埋もれるよりは4区に回って箱根駅伝での成功体験を作ってほしいと思ったし、4区なら区間賞候補になる。そして、それが実現できるのは全日本でも良かった瀬戸・森山・松倉選手が昨年いなかった日本人の柱として確立しているからで、特に森山選手には2区でも戦える力があるのが大きい。1区にオニエゴ・森山選手以外を起用するのはギャンブルにはなるが瀬戸選手で凌いでいきたいところ。ここで流れに乗れれば4区まで面白い展開を作れる。2年ぶりというブランクは山にも大きく響いていていかに耐えられるか、ここには希望者の星野選手と日影選手が入るか。7区以降は引き続き今季実績を残してきた面白そうな選手を揃えられる。7区坪井選手は予選会・全日本5区と走ったし、8区にロードから頭角を現した新本選手を温存できるので浮上の切り札になれる。渡邊選手が復調して前回同様に9区で勝負できることと、10区で遠藤選手がタイム通りの力を発揮できれば最後まで切れ目のない継走が実現できるし、ひょっとしたら?

 

法政

松本②~鎌田③~田辺④~河田②~清家③

須藤④~川上②~稲毛①~奥山④~糟谷④

 1区の松本選手、2区の鎌田選手は不動か。松本選手が好位置で繋げれば鎌田選手には67分台を期待できる。そして3区だが田辺選手を起用。法政の3区は前年7区からのコンバートが特徴的で、田辺選手は前回調子を落とさなければおそらく7区に起用されていた。学年一のスピードランナー、学年初の箱根ランナーとして意地を見せる区間4区河田選手は固定して、5区へ。ここも関口・青木選手の主力パターンか、生澤選手の職人パターンか迷ったが前者を取って清家選手。ただし、5区を主力選手が走るからには72分を切らないと札の無駄遣いになる感じが否めないので、神ががり的な走りを期待せずにいられない。6区は4年生須藤選手が頑張り、7区に次代のエース候補川上選手を残して浮上を狙っていく。8区は1年生の出世区間として期待をかけたいが、ここに予選会出走、練習ができていて5区希望と上りも走れそうな稲毛選手を抜擢する。9・10区はどの選手をどの順番で起用するとしても今回こそは現4年生が輝く区間、4年間の集大成を魅せてほしい。

 

拓殖

桐山③~ラジニ②~新井③~吉原④~石川④

江口②~兒玉③~佐々木②~吉村②~竹蓋③

 今回4年生には序盤の高速展開に耐えることよりも、レース全体で見れば中盤となる4・5区で続投してレースを整えるバランサーの役目を担ってもらうのが最適だと考えた。よって、2区で区間記録の更新を見据える、予選会全体トップのラジニ選手を挟む1区と3区は賭けにはなるが、今季台頭した選手に託すことになる。ここで流れに乗れれば4区以降で浮上を図れる一方、未知数なところもあるためどう転ぶか。桐山・新井・吉村・合田選手のなかから2人を起用か。4区・5区では吉原・石川選手にそれぞれ1分ずつの上積みと往路1桁フィニッシュを期待。拓大の鬼門となっている6区は去年も16人エントリーに入った江口選手がいければ大きいが、ここの浮沈が復路の戦いを左右するだけに出遅れは避けたい。7区以降の選手は前回から主力として走っていたメンバーの復調と意地を見たいところ。7区兒玉・8区佐々木選手は2年連続、10区竹蓋選手は裏区間となる。間の9区には往路候補となる吉村選手を残すことで復路全体で戦える布陣が完成するはず。

 

専修

木村①~茅野④~高瀬②~南美③~佐々木③

南里②~辻④~国増②~金久保③~大石④

 まず期待がかかるのが、チームとして7年ぶりの一歩を踏み出す1区木村選手。厳しいとみられているなかで粘りの継走を続けるためにも出鼻をくじかれるのは避けたい。基本的にはチーム内の上位を1区から順につぎ込むしかないため、2区には予選会チーム2番手の茅野選手をセオリー通りに起用。来年度を見据えればここにダンカン選手が入ることを計算できて、他の区間の選手を今年来年と活かすためにも今年は凌いでいきたい区間となる。3区ではスピードランナー高瀬選手が他校に食らい付き、4区は安定感が随一な南美空翔選手を投入していき、5区で希望している佐々木選手はどこまで走れるか。復路は6区と思われた横山選手、9区と思われた森島選手が外れているのが痛いし、厳しい状況下で選ばれた選手が踏ん張れるか。6区には大きな実績が無いながらエントリーされた南里樹選手が職人と踏んで起用。7区辻選手は予選会は欠場したが1万チームトップの実力者、地元でチームに流れを持ってこれるか。空いた9区には金久保選手を残せて、10区では予選会欠場ながら前回学連の大石選手が有終の美を飾りたい。

 

学生連合

難波④村上②~高槻①~杉浦③~河村③

小島②~中山①~町田②~大川②~小坂③

 ”学生連合は箱根駅伝に必要”を体現するために良い意味で存在感を発揮したい1区は予選会61分台、5千13分44秒と大きく飛躍した難波選手がガッチリとはまる。流れを維持したい2区は学連内予選会2番手の村上選手となるが、予選会以降レースに出ていないのがかなり気になる。故障でなければいいが…3区以降は各選手の実力が拮抗していて色々な配置が考えられる。自分は3区高槻選手で勢いに乗っかり、4区杉浦選手にクレバーなレース運びを期待したい。山は希望者と前回出走予定者がいて計算が立ちやすいが、特に来年度からチームの3年生主将となる6区小島選手はここに備えている気配で楽しみ。7区以降も見てみたい実力者が並び、立教の1年生エース、駿河台の次期日本人エースを7・8区に抜擢。9区を走れる絶対的な存在が現れるかどうか?他にも松川・厚浦選手もここまで挙げた10人と遜色なく走れるはず。今回は例年になく3年生以下の選手が多く、”経験をチームに持ち帰る”という意義が例年以上に意味があるものになる。各々が充実した継走を展開していきたい。