【16人エントリー発表】箱根出場校近況雑感

　ここでは、箱根出場校の最近の記録会の結果や完全ガイドを読んでの感想や自分の考えなどを整理を兼ねて各大学つらつらと書いていきます。ついでに16人エントリー、ぼくのかんがえたさいきょうのおーだーの妄想も。これらに関してはあくまで自分の考えなので悪しからずよろしくお願いします。ではさっそく

12.29追記：16人エントリー反映、それを受けての区間妄想や雑感など

データベースや平均タイムはエントリー時点（10日）のものです

目次

駒澤大学

箱根1位、出雲5位、全日本1位

5000m13:41.36(1位)/10000m28:19.73(1位)/潜在28:12.54(1位)/エントリー28:24.65(1位)

4年：佃、新矢

3年：田澤、東山、山野、大坪、高見、円

2年：鈴木、唐澤、花尾、安原、青柿、赤星、赤津、白鳥、金子

1年：佐藤、篠原

唐澤②～田澤③～安原②～花尾②～佃④

東山③～佐藤①～鈴木②～赤星②～青柿②

　鈴木・唐澤選手抜きで全日本を制した王者駒澤。鈴木選手はまだレースへ復帰はしておらず、実際どんな状態だろうか？前の中谷選手のこともあるので、今のところは走れて復路と考える。そして、田澤選手の留学生にも勝つ、しかも本人談まだ伸びしろを感じる爆走はあったもののその他主力のレース出場は比較的少なめで、去年ほどの記録ラッシュにはならず、足並みはどうなっているか。エントリーについてはまずは6区要員。花崎選手は部員名簿には名前があったが、一度快走済みの選手を秘密兵器とは呼ばないような…雑誌で6区希望の東山選手とちょっと噂の高見選手を候補とみる。次に前半区間。基本的には1区1年生での成功例は少なく、ハイの可能性も考えると唐澤・安原選手しかいないと思う。出雲全日本でしっかり追い上げた安原選手が3区、唐澤選手を1区に。7区以降は色々組める。

追記：4年生から新矢選手もエントリー！一方世田谷不調の赤津選手は1万好走でも外れることに。大坪・金子選手が山要員orサブという見方だろうか？前哨戦活躍の1年生2人の距離対応が十分なら更にオーダーの幅が広がるが…

創価大学

箱根2位、全予14位、出雲7位

5000m13:58.94(13位)/10000m28:35.81(7位)/潜在28:34.19(9位)/エントリー28:35.81(5位)

4年：嶋津、三上、小野寺、永井、中武

3年：葛西、濱野、フィリップ、新家、緒方、本田、松田

2年：山森、桑田、石井、溝口

1年：吉田凌、小暮

葛西③～フィリップ③～山森②～嶋津④～三上④

濱野③～桑田②～中武④～緒方③～石井②

　ここにきて戦力が整ったことを感じさせてきた。嶋津選手は再度4区で再び輝ける展開も大いに考えられる。長期間不在だった葛西選手がPMし続けて28分台で走れたのが大きい。そして葛西フィリップ嶋津三上選手に続く往路もう一人が難しかったが、ここを山森・桑田選手あたりでそこそこ戦えそうか。監督も山森選手には次期エースとして期待しているようなので往路頑張ってほしい。また3・7区は今回は凌ぐ区間と考えているそうだが、緒方選手が9区に残せそうなのは強いし、万が一葛西選手のハーフ対応が不安なら緒方選手1区、葛西選手7区など柔軟に組める。8～10区を計算できる選手が多いのも武器。そして今年悔しさを味わった小野寺選手、現状16人エントリーギリギリという感じか。エントリーされればなんとしてもリベンジを果たして欲しいが、まずはチーム内での争いから。

追記：小野寺・永井選手が外れた中で入ってきた4年生中武選手はかなり序列が高いと思う、8～10区を確実にまとめることに期待。個人的に気になるのは新家選手の序列。スピードを買い3・7区、上りの強さから5・8区と幅広くこなせそうな存在だけど、ファンからの評価が低く見えるのは今季の勝負レースの結果から？

東洋大学

箱根3位、出雲3位、全日本10位

5000m13:53.39(9位)/10000m28:56.44(17位)/潜在28:44.00(12位)/エントリー28:59.58(16位)

4年：宮下、蝦夷森

3年：児玉、前田、柏、及川、荒生、木本、大沼、清野

2年：松山、佐藤、奥山、九嶋、村上、熊崎

1年：石田、梅崎、吉田周

児玉③～前田③～石田①～松山②～宮下④

九嶋②～村上②～梅崎①～柏③～奥山②

　全日本ではまさかのシード権を失う結果に。故障明けのWエースのうち、宮下選手は全日本時点である程度は復調していたし、5区区間賞を見据えられるが、もう一人松山選手の現状が気になるところ。普通なら2区だが、少なくとも往路を走れる状態にはあってほしい。そこをカバーするのが前田選手あたり、誰が2区でも68分前後では凌ぎたい。あとはハイになり得る1区を児玉選手で上手くつなげるか、そして石田選手のハーフ対応はいかに？復路はこの1か月で結果を残した選手が多く走りそうで、村上・奥山・木本・熊崎選手あたり。もう一段階上げてほしいと思いつつ、荒生選手は現状少なくとも16人目争いはできていると思い願望込みでエントリー予想、そして雑誌にて間に合うとのことで蝦夷森選手も。他校が強いだけに、3位達成にはミス無く上位の流れで繋ぎ続けるのが至上命題になる。

追記：11月の調子は微妙と思われた大沼選手は6区の控えか。吉田周選手はTT63分台が評価されてエントリー入り。思い切ったオーダーを示唆、梅崎選手往路とかも？松山選手≒2区がどうか次第で上位からシード危機まであり得る。

青山学院大学

箱根4位、出雲2位、全日本2位

5000m13:46.37(3位)/10000m28:28.06(2位)/潜在28:26.74(4位)/エントリー28:29.40(2位)

4年：飯田、高橋、湯原

3年：近藤、岸本、中村唯、横田、西久保、中倉、宮坂、目片、関口

2年：佐藤、志貴

1年：若林、太田、田中

佐藤②～近藤③～岸本③～田中①～飯田④

高橋④～中村唯③～西久保③～横田③～中倉③

　全日本では2区間のミスがもったいなかった青学の箱根制覇のキーはなんといっても岸本選手、彼がエントリーされるかに尽きる。MARCH対抗戦欠場、選抜合宿でも姿を確認できていないとのことで…過去に学連記録会欠場で箱根快走したエース格は4年次田村選手くらいだと思うが果たして。同じくMARCH対抗戦欠場した佐藤選手も気になるところ。しかしチーム全体としてはとても順調な11月で、1年生からも62分台が出たほか、28分台が23人という超巨大戦力が誕生。メンバー争いが熾烈だからか最近の駅伝ではミスが少し目立つがどう配置してくるか。近年のオーダー傾向、1区は3つの駅伝で全て違う選手、山が両方4年生は無い、3区は4年生（主将）は今年も続くのか？そして1年生太田・田中選手はどの程度の信頼度か。個人的に次期7区職人に志貴選手を推します。熟考できなかったので一旦オーソドックス？な配置。

追記：岸本選手エントリーは安心！森田選手みたく合わせてきてほしい。3つのオーダー傾向のうち、結局則ったのは1つ目のみ。5区候補と思われる選手が若林選手以外外れたので、ここはさすがに飯田選手で勝負するつもりだろうか？志貴選手は考えた末6区のサブ、他の選手のほうが平地での序列は高いと踏んだ。横田選手は復調具合が気がかりだが果たして。こうなると中村唯選手はこれから2年間の復路の軸かな。…当たる気がしない。

東海大学

箱根5位、出雲9位、全日本12位

5000m13:49.01(5位)/10000m28:31.01(3位)/潜在28:29.20(6位)/エントリー28:39.88(8位)

4年：市村、本間、吉冨、長田

3年：松崎、川上、竹村、杉本、金澤、佐藤

2年：神薗、入田、溝口

1年：越、梶谷、水野、吉田

市村④～松崎③～神薗②～本間④～吉田①

川上③～越①～入田②～長田④～竹村③

　石原選手の不在で駅伝シーズン苦戦中の東海。箱根にも厳しそうで、シード争いから脱却するには何かしらの＋αが必要か。ただ課題ばかりではなく、市村選手がここにきて復調。今年も1区候補だったとのことで次こそは良い滑り出しを。2区は松崎選手しかいない感じがする。彼の復帰は本当に頼もしい。この2人と6区川上選手は他校と互角以上に走らないといけない区間。あとは選手層勝負になってくるが、記録ラッシュもあり10人選ぶのが素人目でも大変になってきたのは良い兆候。安定している本間・長田・神薗選手はもちろん、ポテンシャルが大きい越・溝口選手に。溝口選手はハーフ対応できれば3区がハマりそうだし、越選手の59分台は高評価か。5区は激坂エントリーで、出雲から走ってない杉本選手かそれとも主力の誰かになるか？終始ブレーキ区間を作らず堅実に繋いでいきたい。

追記：佐藤選手が外れたのが痛いところ。そしてそこに吉田選手、上りが強いと噂だったけど全然大会出場が無かっただけに驚き。下級生時から連続起用する傾向から彼が5区かな。溝口・梶谷選手が距離対応できているとオーダーの幅が広がる。

早稲田大学

箱根6位、出雲6位、全日本6位

5000m13:45.97(2位)/10000m28:33.43(6位)/潜在28:15.79(2位)/エントリー28:34.38(4位)

4年：中谷、太田、千明、山口、河合、半澤、室伏

3年：井川、鈴木、安田、小指

2年：菖蒲、北村、辻、佐藤、諸冨、柳本

1年：伊藤、石塚

井川③〜中谷④〜菖蒲②〜鈴木③〜伊藤①

北村②〜石塚①〜千明④〜太田④〜山口④

　駒澤に次ぐポテンシャルを有しながらなかなかメンバーがフルで揃わず駅伝はここ3大会連続6位の早稲田。11月も太田・千明・小指選手の復調が不透明だったが、選手層の問題もあるのでエントリー時点ではまずはフルメンバーが揃うと想定する。やはり5区以外は隙なく強いメンバーが並べられる陣容。1区は中谷選手で、凌ぎに入った他校を振り落としてほしい(ハイを作れるなら井川選手でも、もう一人が3区か)。全日本で良かった鈴木・菖蒲選手で2・4区になると思う。そしてここのところ鬼門の5区は現状伊藤選手が本命か。激坂では2キロ以降はマイペースで上りの感触を確かめた。こう並べると調子は分からないものの、エース格の太田・千明選手を復路に回せるのでハマれば恐ろしいチーム。来季を考えると3年生以下の頑張りがカギ、太田・千明選手が万全でないなら下級生に代われる状態にしたい。

追記：不調の主力選手3人に代わり、たたき上げ・スピード型の選手がエントリー。辻選手の離脱は直前とのことで誤算か…そして、どうやらここ2年間1・3区だった中谷・井川選手は今回は1・2区となりそう？そうすると前哨戦前半区間の菖蒲選手が3区、鈴木選手を稼ぎどころとして4区続投できる良さげなオーダーに。

順天堂大学

箱根7位、出雲10位、全日本3位

5000m13:49.61(7位)/10000m28:36.49(8位)/潜在28:31.13(7位)/エントリー28:37.51(7位)

4年：牧瀬、津田、近藤、鈴木、小島

3年：伊豫田、野村、四釜、平、西澤、荒木

2年：三浦、石井、内田、藤原

1年：服部、神谷、海老澤

三浦②～野村③～伊豫田③～石井②～四釜③

服部①～平③～西澤③～牧瀬④～近藤④

　出雲は中盤の失速に泣くも全日本で地力を示した個人的要注目チーム。何より四釜選手の台頭が大きく、2区も走れる5区筆頭候補。70分切りも期待したくなるところ。そして今年の1～4区をそのまま並べられるのは大きな強み。全日本以降、主力の試合出場はハーフのペーランのみで、箱根制覇を虎視眈々と見据えている。激坂王に何人も送り込んだことが印象的で、四釜・津田選手のほかに神谷選手も控える5区、そして未知数なものの雑誌の希望区間では小島・服部・海老澤選手と2人も候補者がいる6区は盤石なものとなりそう。ポイントを挙げるとすれば、三浦選手がハイでもラストを活かす展開にできるか、野村選手が完全復調し2区で勝負できるか、「復路の順大」ながらここ数年は区間10位前後が多い復路終盤の区間順位を上げられるか。吉岡・西澤選手がバッチリ戻せれば更に盤石な布陣を形成できるが果たして。

追記：吉岡・西澤選手2人ともエントリー！復路を支える存在になれるか、そして3年生クインテットが遂に揃うか。そして、エントリー後の10マイルに不出場だったのが、四釜・神谷・服部選手。これは山候補ということか？

帝京大学

箱根8位、出雲8位、全日本13位

5000m13:59.53(14位)/10000m28:53.53(15位)/潜在28:51.41(16位)/エントリー28:53.53(13位)

4年：遠藤、橋本、中村、細谷、寺嶌、森田、安村

3年：北野、山田、新井、元永

2年：小野、西脇、末次、大吉

1年：小林、福島

中村④～橋本④～遠藤④～小野②～細谷④

北野③～寺嶌④～西脇②～小林①～森田④

　出雲全日本はやや苦戦気味で終わった帝京。ひとまず28分台を9人揃えたが、50秒台がほとんど。他校も強いため個人的にはもうひとインパクトが欲しかったかなというのが正直なところ。出雲エントリー10人のうち9人＋北野選手6区が基本的なオーダーになると思う。順番はともかくここまでメンバーが固定化しているのは故障等あったときが怖いし、うち4年生が6人なので来季が不安だが…湘南の神遠藤選手と細谷選手で大幅浮上が見込める一方で、1・2区で流れに乗れるかが上位に向けて大きな分岐点。1区は小野選手が第一候補だが、全日本はアクシデント気味で上手くいかず、続投するか4年生に任せるか。集団内で橋本選手に繋ぎたい。ちょっとネガティブ気味な書き方になったけど、箱根での帝京は毎年前哨戦とは全く違ったチームに変貌している。次もいつの間に上位にいる帝京を見たい。

追記：エントリーは順当。区間妄想を改めて考えてみて、1区は絶対に遅れられないので中村選手に託したい。復路もいじって、9区は全日本長距離区間の小林選手を再来年の2区として裏区間を経験させたい、7区は寺嶌選手に今年の経験を活かしてほしいという願望。

國學院大學

箱根9位、全予2位、出雲4位、全日本4位

5000m13:56.71(12位)/10000m28:42.34(10位)/潜在28:41.96(10位)/エントリー28:42.34(9位)

4年：藤木、島崎、木付、殿地、相澤、松延、石川

3年：中西大、坂本、阿久津、川崎

2年：伊地知、瀬尾

1年：平林、山本、鶴、沼井、原

島崎④〜平林①〜木付④〜伊地知②〜殿地④

原①〜藤木④〜山本①〜中西大③〜坂本③

　藤木・中西大選手の2枚看板が万全で無いながら出雲全日本を両方4位でまとめた今季。出雲メンバー6人はみんな主力として数えられ、5区には激坂で大幅にパワーアップしたことを示した殿地選手がいることから6人のうちの2人は復路に回せるのが強み。島崎選手6区で良いのでは？という感じだし、こうすれば山の両方ともでアドバンテージを得られる。そして学連記録会で更に山本選手も主力に加わりそうな走りを見せて楽しみ。個人的には藤木選手が1区、木付選手3区を固定させ、中西大・伊地知・平林選手で2・4・7or9区の3区間を埋めるのが一番しっくりくるかな。8区以降を走れる選手も上級生だけでなく下級生の台頭も多かったことで豊富になり、間違いなく過去最高レベルな布陣。往路序盤で遅れなければ優勝争いをしても何らおかしくない。2年計画の最終章を有終の美で飾れるか。

追記：1年生が5人エントリーは例年からすれば異例なこと。そして、6区問題は優勝するなら原選手に賭けたいところ。3～5位安定狙いなら島崎選手だと思うけど…結局3・5区以外は全て妄想を変えることに。てか、中西大選手が9区に残ってるのは怖すぎるぞ？

東京国際大学

箱根10位、全予1位、出雲1位、全日本5位

5000m13:49.35(6位)/10000m28:40.30(9位)/潜在28:32.46(8位)/エントリー28:47.73(11位)

4年：野澤、芳賀、三浦、渡邉

3年：イェゴン、丹所、山谷、ムセンビ、宗像、堀畑、奥村、松尾

2年：生田、川畑、鎌田、林、村松

1年：佐藤、白井、富永、倉掛

山谷③～イェゴン③～丹所③～堀畑③～倉掛①

林②～白井①～三浦④～野澤④～宗像③

　出雲は日本人選手の台頭を印象づけイェゴン選手に頼らずに優勝、そして全日本でも順位以上に価値のあるレースができた。それ以降は主力の試合出場は少なく距離を踏んでいるところか。レースを見据えるとまず3本柱が確立していて1～3区に据えれば3区終了時には2分以上の差をつけて独走しているはず。1年生をハーフの距離でどこまで頼りにできるか？もし1区に置けて2区で首位に立てる差で渡せたらそれはそれで恐ろしいがどう並べてくるか。往路平地の計算が高いレベルでできる一方で5・6区が未知数だが、5区は川畑選手が激坂で名乗りを上げた。6区はひとまず雑誌で希望していた松尾選手に。しかし他校と比べれば分が悪いと思われ、どこまで我慢できるか。8区以降は来年も上級生が輝く区間となるはず、万能な芳賀選手に全日本長距離区間の2人でしっかりとまとめてほしい。

追記：16人中11人しかエントリー予想が当たらないのかい！激坂とは一体。しかし、林選手は昨年も下り候補としてエントリー、倉掛選手も5区希望なので順当ではあるか。芳賀選手が外れて8区の人選が悩んだ。村松選手が復調したなら一度経験させたいが、こうなったら4年生の力でまとめることに期待します。

明治大学

箱根11位、箱予1位、全日本7位

5000m13:47.74(4位)/10000m28:31.18(4位)/潜在28:25.85(3位)/エントリー28:31.18(3位)

4年：鈴木、手嶋、橋本、佐久間、金橋

3年：加藤、小澤、櫛田、富田、下條、杉本、漆畑

2年：児玉、杉

1年：尾崎、新谷、曳田

手嶋④～鈴木④～児玉②～小澤③～下條③

佐久間④～富田③～櫛田③～加藤③～橋本④

　なんで予選会出たの？という戦力ですよね。今季も28分台を14人揃えた。まず箱根予選で主力が7人も確立されたため、彼らのうち3人は復路に回せることになる。それ以後は鈴木・櫛田選手に故障があったが全日本も終始上位で戦い余裕のシード獲得。6区に回っていた鈴木選手はMARCH対抗戦で敵味方関係なく周囲の選手を鼓舞しながら28分台で走れたのでもう大丈夫でしょう。満を持して箱根は2区かな。1・3区は児玉・手嶋選手がどっしりと脇を固める。4・5区も走れそうな櫛田選手が戻ってくればなお良いが果たして。5区は激坂で下條選手が台頭、MARCH対抗戦で28分台も出し良いイメージで臨めそう。6区だけ未知数だが、7区以降で再び仕切り直せる布陣。全日本は上手く行かなかった加藤選手が1年次のような走りができるかもポイント。個人的には9区がハマりそうだなと。

追記：概ね順当なエントリー。今年と違うのはどっしりとエースを2区に据えられること、見違えた走りを展開するのは間違いないはず。順当すぎてコメントすることが思いつかない（笑）

中央大学

箱根12位、全予5位、箱予2位、全日本8位

5000m13:50.86(8位)/10000m28:32.93(5位)/潜在28:28.51(5位)/エントリー28:37.35(6位)

4年：三浦、森凪、手島、井上、倉田

3年：若林、中澤、助川、田井野

2年：吉居、中野、園木、湯浅、居田

1年：阿部、東海林、山口

吉居②～中野②～三浦④～森凪④～阿部①

若林③～中澤③～助川③～手島④～井上④

　ついに全日本予選突破・本戦シードと重い扉をこじ開けた今季。前期は不調に苦しんだ吉居選手はここにきて28分3秒をペーラン感覚で走れるという貫禄ぶり。監督も1区起用を明言、ここは2分50秒前後のハイペースを作りライバルを振り落とす走りを見たい。森凪選手の復調が不透明であり、それであれば凌ぐことになるが本来9区だろう手島選手を裏返すのも一つ手だと思う。そこを三浦選手で作り直し、中野選手に少なくとも10位以内では渡したいところ。6区若林選手、7区中澤選手は鉄板で、8区以降の選手もかなり豊富で最後まで攻め続けられる。より上位を狙うなら手島選手を9区に回せるのが必要、となるとキーはやはり森凪選手となる。千守選手は難しそうだが主力の揃い踏みを見たい。ここ数年ずっと惜しい展開が続いていた箱根、今度こそシードという扉を開けるときだ。

追記：どこかで5区は3年生と1年生のどちらか…というのを見かけて妄想を変えることに。中野選手は山で無ければ期待値の高さから2区抜擢なのでは？と。森凪選手は往路を走れる状態か？復路なら中澤選手と入れ替えかな。

日本体育大学

箱根14位、全予7位、箱予3位、全日本15位

5000m13:56.26(10位)/10000m28:47.24(12位)/潜在28:43.80(11位)/エントリー28:47.96(12位)

4年：大畑、大内、佐藤、岡嶋、加藤

3年：藤本、盛本、名村、高津、村越、九嶋

2年：漆畑、吉冨、水金、大森

1年：分須

大畑④～藤本③～盛本③～大内④～吉冨②

分須①～佐藤④～九嶋③～加藤④～名村③

　藤本選手は手負いの状態でなんとか予選会はチームを牽引、全日本は回避したがここにきて練習のペーランで28分10秒という異次元な仕上がりで順調そう。箱根は2区で勝負でしょう。一方、他の選手は全日本を3年生以下主体で経験者を大幅に増やして貴重な経験を積めた。そしてその後は学年から満遍なく28分台が出て計10人以上揃える仕上がりに、この16人を選ぶのも相当悩ましい事態に。高濱・田中選手も入れたかった…5区も村越選手で安泰かと思ったら、吉冨選手が予選会・全日本と走らずに激坂で村越選手を上回る。本番はどちらが走るのか？

追記：ここにきて初めて16人全員的中。さて、まずは5区。激坂学生2位の吉冨選手は村越選手を凌ぐのかなあ。ポイントは1区と3区、3区は盛本選手に下りのスピードを活かしてエース藤本選手に負けない走りをしてもらいたい。4年生がポイントとなる区間を固めるイメージ、良い意味でメンバーを悩めるのは良い兆候だと思う。

山梨学院大学

箱根19位、全予10位、箱予4位
5000m14:06.65(18位)/10000m28:48.71(13位)/潜在28:47.40(15位)/エントリー28:56.86(15位)

4年：オニエゴ、松倉、坪井、成毛、川口、矢島

3年：木山、ムルワ、伊東、石部、篠原、橘田、岩谷

2年：新本、北村、高木

1年：髙田、砂川

松倉④～オニエゴ④～伊東③～木山③～成毛④

髙田①～坪井④～篠原③～新本②～川口④

　留学生はオニエゴ選手1人のみ。留学生同士の争いで消耗するのは避けられるけど、有事が生じたら対応できなくなる懸念は考えられる。無事に走れれば問題ないけども。往路平地4人はすんなり決まる。ただここ最近はこの段階で故障者が出ることでオーダーが破綻してしまっているのが課題。無事に調整できているか。6区は矢島選手と迷ったが、みんな1万を走ったときに一人5千を走った髙田選手が気になる。7区坪井選手は今年こそポイントゲッターとしたいところで、8・10区は色々な選手が考えられるところ。篠原・川口・石部選手や復調していれば橘田選手がハマる。新本選手が万全なら更に攻めどころを作れるが果たして？砂川選手が外れたことだけ意外だった。(12.29)

神奈川大学

箱根13位、全予11位、箱予5位

5000m14:01.88(15位)/10000m29:00.34(18位)/潜在28:55.96(18位)/エントリー29:04.12(18位)

4年：西方、落合、川口、横澤、安田、呑村

3年：山﨑、有村、鈴木

2年：宇津野、高橋、巻田、大泉、小林篤、小林政、大岩、佐々木

1年：中原

西方④～巻田②～落合④～高橋②～山﨑③

宇津野②～川口④～小林篤②～横澤④～大泉②

　呑村選手の不在、川口選手が復帰してすぐとかなり不安な状態。しかし、1区2区は西方・巻田選手にどっしりと託せる。どこまで2区で粘れるか。3区に川口選手を置ければこの上ないけど、故障明けを考慮して7区で考え、3区にはスピード型という印象の落合選手で。宇津野選手でも良いが、他に6区の目処が立つか。一つ計算できる区間を、そして復路でしっかりスタートダッシュを決めたいと思って続投で。選手層はギリギリだが、ここに来て展開次第ではやりたい戦いができそうな感じもしてきた。佐々木選手も本来は走らないといけない存在。これからを考えると4年間復路エースになってもらいたいが…Bチームの星、大泉選手が走れれば来年度につながりそう。(12.29)

法政大学

箱根17位、全予3位、箱予6位、全日本9位

5000m14:06.90(19位)/10000m29:05.10(19位)/潜在29:01.25(19位)/エントリー29:05.10(19位)

4年：鎌田、清家、久納、山本燎

3年：河田、内田、松本、川上、中園、扇、山本恭

2年：宗像、細迫、高須賀、稲毛

1年：小泉、武田

内田③～鎌田④～小泉①～清家④～細迫②

宗像②～松本③～中園③～河田③～川上③

　エントリーは完璧、そして山本燎・久納選手が名を連ねてきたのはアツい。まず小泉選手の区間を考えたが、全日本3区6位ならさすがに往路と考え3区へ。再来年以降は2区を走るエースとして期待しています。1区は内田選手が台頭し、前回3区の松本選手を7区に回せる、清家・河田選手で4・9区を担えるなど選手層の厚みを感じる場面が今年かなり増えてきたし、山の人材も5区は細迫・清家（・稲毛）選手、6区は宗像・武田選手と豊富。全日本のようなノーミス駅伝を展開できれば台風の目になれるし、全体的に3年生以下が主力なので来年度以降にもつながる。青木選手1年時のような勢いを感じる今、要注目なチーム。(12.29)

中央学院大学

全予6位、箱予7位、全日本11位

5000m13:56.64(11位)/10000m28:52.82(14位)/潜在28:45.21(13位)/エントリー28:55.19(14位)

4年：栗原、松井、吉田光、馬場

3年：武川、川田、吉本、荻沼、小島、松島、中島

2年：伊藤、谷口、飯塚、井澗

1年：吉田礼、堀田晟、芳賀、工藤、堀田捷

栗原④～吉田礼①～武川③～伊藤②～吉本③

工藤①～松井④～中島③～吉田光④～馬場④

　川田選手が外れてしまったのが大きな誤算。だが、組んでみるとそこまで切れ目が無さそうなのがこのチームらしさ。1・2・5区の3人は部員間投票で決定した模様の重要区間、しっかり仕事してくるだろう。3区は現状武川選手しかいないか。正直今季かなり厳しい印象の川崎監督体制下で最後まで残った4年生の期待値はかなり高いと思うし、案の定全員エントリー。そして全員走るのでは？と予想。予選会は万全とはほど遠い状態で通過してくるあたり意地を感じたところ、本番ではどこまで戻せているか？その一人、小島選手も戻せれば武川選手と3・6区を埋められるけど…年末の平国で1万を走った飯塚・井澗選手の立場は？(12.29)

駿河台大学

全予8位、箱予8位

5000m14:14.15(20位)/10000m29:12.69(20位)/潜在29:09.95(20位)/エントリー29:12.69(20位)

4年：ブヌカ、今井、田尻、阪本、榊原、生田目、入江

3年：清野、町田、永井、小泉、出仙、松本

2年：新山、金、長谷部

1年：池原、加藤

ブヌカ④～町田③～清野③～今井④～永井③

小泉③～田尻④～出仙③～新山②～阪本④

　楽しみしかないこの大学。記事で1区ブヌカ選手宣言したので、それに乗っかることに。てかセオリーを逸脱するのを見てみたい願望込み。2・3区に日本人2枚看板でどこまで食らいつけるか。そして4区は新山選手かと思ったが、なんとここで今井～永井の教え子リレーすることも明言！どこまでエンターテイナーなんだ。こうなると新山選手の配置ですが、チーム目標は繰り上げなく襷を繋ぎきること。となると、一番上位校と差がつきやすい9区に彼を残すことで希望を託したいところ。かといって6～8区で絶望状態になってもいられないので7・8区もあるが…ここは徳本采配が見物ですね。興奮しすぎて語彙力が無くなった気がする。(12.29)

専修大学

箱根20位、全予18位、箱予9位

5000m14:19.22(21位)/10000m29:29.39(21位)/潜在29:23.36(21位)/エントリー29:32.84(21位)

4年：服部、横山、佐々木詩、江口、岩間

3年：国増、高瀬、吉岡、冨永、小島、南里

2年：木村、水谷、野下、田島、中山

1年：キサイサ、千代島、辻

木村②～キサイサ①～高瀬③～水谷②～野下②

南里③～横山④～国増③～佐々木詩④～服部④

　予選会以降再び高瀬選手の試合出場が無く不安だったがエントリーされたので大丈夫か。3本柱が順当に1～3区までを担えそうでひと安心。水谷選手も木村選手と記録会同組という期待もあり往路か。山は結局経験者が行くのが安泰か、ここ2区間だけでかなり上積みを見込める。昨年度6区候補だった横山選手はスピードを活かしやすい7区で。8～10区も隙なくオーダーを組める。ポイントは2区だと思っていて、キサイサ選手は高校のときほどの勢いはまだ発揮できていない印象で彼でも区間2桁があり得るかな…ここを上手く走れれば、かなり見違えた駅伝になると思う。(12.29)

国士舘大学

箱根18位、全予9位、箱予10位

5000m14:03.63(16位)/10000m28:54.89(16位)/潜在28:53.31(17位)/エントリー29:03.26(17位)

4年：ライモイ、木榑、清水拓、三代、荻原、小早川、長谷川

3年：福井、綱島、清水悠、望月、田中佑

2年：山本龍、山本雷、遠入、中西

1年：西田、松井

木榑④～ライモイ④～荻原④～三代④～山本雷②

福井③～山本龍②～小早川④～清水拓④～綱島③

　概ね順調か。期待の遠入選手が外れたが、更に普通に記録会でも走れている中西選手も外しているのはかなりチーム状態が良いか？4年生が主要区間を埋めていくのが基本線、雑誌情報通り置いたが5区は激坂で小早川選手を上回った＆往路全員4年生は翌年が厳しくなることを考えて山本雷選手で。小早川選手は8区へ、こちらは清水悠選手の経験値があるがここ最近の調子から。予選会は攻めた結果なので10位と言ってもそうでは無いチーム力で、実際区間を組んでみてもかなり例年より戦えそう、大躍進してもおかしくはない。ポイントは1・3・6区だと思うが、これは当事者が一番分かっていることでしょう。(12.29)

関東学生連合

箱予2位相当

5000m14:05.90(17位)/10000m28:46.62(11位・エントリー10位)/潜在28:46.56(14位)

斎藤④～中山③～並木②～村上③～田島①

山中②～大野③～諸星③～福谷③～桐山④

　いつになくスピードと総合力が備わったチームで、先日の全体短期合宿以降本番までチームメイトに会わない「久しぶり大作戦」とのことで見極めという部分がかなり不利なのが懸念ではあるが、ハマれば大爆発できるポテンシャルがあり要注目。往路平地は斎藤・中山・並木・村上・福谷選手か、一人は復路に回せる。5区も福谷・田島・古川・鈴木選手で争えて今回は好走となるか。復路要員として考えられる竹井・宮下資・辻野選手が年末に記録会出場したのをどう捉えるか。2年前は竹上選手が29:16を出したのちに箱根6区を好走したが…個人的には九州の山の神古川選手に5区を走ってほしい願望だけど、もう1・2年後に更に箱根仕様の力を付けた状態で見てみたかったり？(12.29)

ギリギリ間に合った…かな。

もっと過去傾向とにらめっこして吟味したかったのが正直で、側から見たらんな訳ねえだろ！という妄想もありそうですがご容赦ください。