15)【9月〜全日選考】好事魔多し

いよいよ今年の全日本大学駅伝も全ての地区の代表校が出揃いました。

自分も、全国の大学を相変わらずすげえと思いつつ、最後に代表校が決まる地区のいち大学に所属する当事者として関わってきてはや4年目、様々ありつつも今年はなんとか爪跡を残したいなと思ってきたところでした。実際、今年は5月中旬から調子を上げてこれて、それを大きなトラブル無く保ち、部員が増えたことで4年目にして初めて行われた8月末のエントリーメンバー選考TTも4番手で無事にパス。個人的にはこれまでで一番充実した状態で選考会に臨めると思っていましたが・・・

 

 

 

 

結局今年も補欠に甘んじることになりました。自分、そして弊大学は外部から見るとどう評価されていたんだろう?昨日エントリー発表されたときの思われ方は如何に。もう終わったのでここでぶっちゃけると、今回自分は16kmを走る予定でいました。ただそれが狂ったと。いつかに、「不運オブ不運」とツイートもしましたが。事実を言うと、8月末から二度もコロナ隔離を食らっていました。

1度目は家族がコロナを持ち込んだことで8月28日から9月4日まで濃厚接触者としての待機。ただこのときは両親は罹ったものの自分はなんとか逃げ切り、自主練は継続していたのでまだ大きな痛手では無かった。同じ屋根の下に感染者がいて、家のなかでもマスク消毒徹底というのはかなりストレスだったけど・・・一応学校から卒業研究のタスクは持ち帰ったけど全然やる気が起きなかったし、精神的に辛かった。そしてこの発端が、親の職場に体調不良と分かって出勤していた人がいたということですごくムカついているんですよね。今のご時世、いつ罹っても仕方なくはあるけどこれに関しては理由が理由なだけに・・・

9月5日に陰性を確認し、登校&自由行動が可能に。この1週間は前週学校に行けなかった遅れを取り戻すことに追われ、練習としてはままならず。9月9~10日に研究室でゼミ合宿があったのでその資料作りもということでバタバタ。なんとか目処を立てて、ゼミ合宿を楽しみ、さてここからは仕上げていくぞと思ったところで2度目の落とし穴。

翌11日になって研究室の学生が次々に体調不良を訴える、そして陽性判明者が出てくる、自分も心なしか喉に違和感を感じる。12日には発熱や頭痛が出てきていよいよ絶望。PCR検査の末14日に陽性が判明。最終的に研究室の学生は全滅でした(ちなみに教授は8月末に陽性、ギリギリゼミ合宿に間に合うという)。誰かが当時は無症状ながらいつの間にか保菌していたということでしょう。こうなるならいっそのこと家族と一緒に感染したほうが良かったのでは、とも考えてしまった。待機期間は発症日から数えて18日まで(7日間に短縮されましたね)ということで・・・さすがにこの頃には熱は下がってきたけど咳が残り続けることに。にしても本番が26日ということで、ポイント練習が出来ない、てかそもそも走れなくなった状態であと1週間を迎えてしまうことに。さすがにこうなることは想像していなかったし、本当に萎えた。罰が当たったのかな・・・と。当然ながら自分の出走は白紙に。

その後、残り1週間のなかでなけなしのポイント練習は一応こなす(6000m20分40秒)。ジョグを再開して4日目と考えればまずまずだったけど、他のメンバーの仕上がりがもっと良かったし、そもそも練習の継続が出来ていないということもあり、自分は補欠1番手という形で本番を迎えることに。レースの2日前に2000m6分23秒(3分21・02)、前日に余裕を持たせつつ10kmジョグを40分切り&ラストは3分半で上がれたのである程度は戻せた、10kmなら34分前後あたりかなというところまでは1週間で持ってこれたなかで。ある程度吹っ切ったつもりではいたけどやはり虚しさとか様々な感情が湧いていた。自分が走らないということである意味肩の荷が下りたとも言えるけど、かといってそれはそれでこれまで何のために頑張ってきたのか?という。

そんななかで迎えた当日。まず、レース展開から振り返ってみます。

○16km

序盤は東北大4人が先頭集団を引っ張る展開、弊学はエース1人のみしかここには付かず、あとの3人はその後方で浮いた感じで集団を形成、あれ?と思った幕開け。そのぶん差がじりじり開いていき40秒差ほどまで差が広がっていく。

中盤になるにつれて少しずつ弊学の2・3番手が先頭集団と差を詰めていき、やがて追いついてきたことで東北大との差は弊学4番手の差のみとなり膠着状態となる。そして、満を持してエースがスパート。誰も付いてこず、どんどん差を広げていく。次ぐ2人も東北大集団と対等に走り粘っていくなかで、東北大の選手が1人、2人とこぼれていく。弊学4番手も粘っているなかで、逆に東北大との差は詰まってきた。

そして終盤、エースはそのまま差を広げ後続に1分近い差を付けて完勝。本当にかっこよかった。2校のなかで次にやってきたのも弊学、まさか2人も東北大全員に勝つとは・・・!相手が徐々に後退していくなかで残り2人も粘り、ラスト1周を前にトータルで逆転、最終的に1分15秒ほどの貯金を作り、勝負は10kmへ。

○10km

序盤、東北大木村選手が一気に飛び出し、3kmで既に後続大集団と50秒もの差を付ける大激走。この時点では博打、キツそうな表情に見えて最後まで持つのか?と思っていたところ。しかし、彼一人で弊学の貯金をみるみる奪っていく。

貯金は5kmあたりでもうほぼ消滅、勝負は大集団7人の序列に託されることに。中盤を越えて弊学も2人が先行しようと試みるも対応され、7kmあたりでいよいよ集団が瓦解、東北大全員に前を行かれていよいよ万事休す。弊学も粘りきるもここからは地力の差を見せつけられ、最終的に10kmだけで4分もの大差に。1人で後続と1分半近くの差を付けた木村選手の恐ろしさよ・・・

結果総合2位、弊学としては20年以上ぶりのAクラス(3位以内)で、東北大との差も2分45秒と昨年の岩手大よりも接戦を演じられた。16kmでは勝てて絶対王者を少しでも焦らせる展開に持って行けた。オーダーやコンディションとしては自分の離脱を含め100%万全なものでは無かったかもしれないけど、今回走った8人全員が今できるこれ以上ないくらいの精一杯を出し切りました。最後は選手層の差が出たものの、本当に充実した内容だったと思います。

 

そして自分。みんなの頑張りに感動させてもらった一方で、個人的な無念はやはり残っています。今年こそ納得いく結果を自分の脚で出したかったというのが本音です。しかし、過ぎたことを悔やんでも何にもならないのが事実。今後は1週間である程度戻せた手応えを近いうちどこかで証明出来ればと思いつつ、長期的には自分のもう一つの目標である県縦断駅伝出走を目指して練習に励んでいきたいです。

進路は院進ということで、もう2年インカレや全日選考に関わる資格が残ります。しかし、実際のところ今後はどこまで、どうやってみんなと関わっていくことになるのか。今までよりもかなり関わりが薄くなりそうかな・・・とか。あとはなんだかんだずっと頼りになった知人が来年には卒業する(はず)ので、本当に来年は練習でも他人との交流でもほぼ一人になる状況でちゃんとやっていけるのか。そんな懸念を本番前日まで抱えていたけど、ミーティングや解散するときの雰囲気、そして自分への接してくれ方からその不安が少し解消しました。みんな、これからもよろしくお願いします!

今思うこと。これからもチームに残るからには、ここ2年の個人的な無念を晴らすことも含めて、それなりの結果を出すことに拘りたいなと。今回がひとつ集大成となる年で、来年に今年以上の結果を求めるのはとても難しい。けどこの選考会での躍進をフロックでは終わらせたくないし、安定して選考会Aクラスを維持するための礎を2年間かけて築いていきたい。そして、大学でも縦断駅伝チームでもそうだけどチームのみんなからもっと必要とされる存在になりたい。個人の目標としては、まずトラックで今までより短めな距離(1500m4分10秒・3000m8分50秒・5000m15分半目標)に比重を置き、それをベースに距離を伸ばしてマルチに戦える選手を目指したいなと考えているところです。

f:id:potetomelon:20220927004701j:image

↑ゼッケン、どんな気持ちで自室に保管すればいいんだろうって思っていたけど、みんなのおかげで今後のモチベーションとして保管できるかなと思えました。

 

このブログのタイトルは「好事魔多し」としましたが(もはや戒めにするどころか既にアクシデントが起きてしまったけど)、1か月くらい経ってまたブログを書くときには「捨てる神あれば拾う神あり」と書ければいいな。てかもっと悲壮な結びになると思いきや、すごく今は前向きになれているのは本当にみんなのおかげですね。いよいよ10月、駅伝シーズンも本格的に始まるし、自分の誕生日も迎えるし、色々なことで好転していきますように。完

 

 

 

 

 

 

 

 

~雑談集~

○コロナ隔離中に満喫できた暇つぶしは、「いちご100%」の単行本の一気読みでした。絶対にあり得ないけどもし自分が真中のようなハーレム状態になったらどう行動したんだろう。自分もかなり優柔不断で、出来れば誰も傷つけたくないと考えて振る舞い、結局どこかでボロが出て全員を傷つけることになるのかなと。彼の気持ちや行動には理解・同情できる部分が。ちなみに自分は西野つかさ派ですね。

○集団感染が起きて後味が悪くなってしまったゼミ合宿だけど、それ自体は本当に楽しかったんです。これから共に活動していく3年生の後輩は起業願望などやたらスペックが高い彼に、何故かボケ命?な彼女に。個性的な面々でこれから楽しく研究室で過ごしていけそうだなと思いました。飲み会しながら彼らと話すなかで、某彼女から自分の話が面白いと言ってもらえました。そんなことは今まで無かったので嬉しかったです。某彼が最後には泥酔して惚気話してくださいよ~と膝枕してきた後に寝落ちたのは笑いました。自分だって惚気話したいけどさ!